モノツクリ雑記 

雑記ブログ

馬刺しを食べたい 


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 マスターボックス作った。古代ギリシア神話シリーズ、ケンタウロス。女版なのでケンタウレか。

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 パッケージはエキゾチックな黒髪の凛々しい女性だけど私はパツキンのチャンネーで決まり。ロードオブザリングのエルフみたいなイメージ。耳の先端が尖ったエルフ耳だし。弓矢の弦はパーツにないので適当に糸で代用。

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久々に馬刺しを食べたいな。

でわでわ。

私は球体になりたい

 

 私は完全なる調和の取れた球体になりたい。いや、なんでもない。

 SWビークルコレクション二品製作。一品目はデススターⅡ。

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球体の構造上仕方ないのか、なかなか大きめの合わせ目が気になるところであり、それを消すのに難儀した。あまり綺麗に消せたとは思えないが妥協。内部の細密なディティールには思わず感嘆のため息がでる。

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 二品目はAT-ST ×2。

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 スノースピーダーも付いてくるけどここではお引き取り願う。お馴染みの映画内シーンを再現して掌サイズのミニチュアジオラマに仕立て上げてみた。青みがかった新参と錆付いた古参という対比で風合いの違いを醸し出した。大木には猫のかじり棒を使用。猫は飼ってないけどね。このAT-STは思った以上に小さくて脚貧弱で自立しにくくほんとうに可愛らしい。一杯欲しい。 

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チャオ。

 

Tengu

福崎町妖怪模型シリーズ第二弾、今回は天狗。

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 亀仙人を彷彿とさせるその筋骨隆々に鍛え上げられた老体には堕天使のように黒々と鈍い輝きを放つ大きな翼を宿している。右手には武将さながらの立派な矛を持ち、左手に持っている円盤のようなもの、これいかに…どら焼きらしいのだ。なぜ、どら焼きかというと、もちむぎどら焼きという福崎町特産品から来ているようだ。

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ドラえもんに負けじとどら焼きが好物という設定を推して地元の特産品を宣伝してくるとはなんとも策士な天狗ではないか。

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 天狗という字は古来中国では『流星』を意味したようで日本に流入して平安以後は妖怪として認識されたそうな。wikiより。

塗装はパッケージをそのまま模した、良い感じだったので。組立はパーツの合いに難があるのでパテ補修を要した。ミニジオラマのテーマは『夏の草原に降り立った一羽の老天狗』といったところ

でわでわ。

移住

 退職して暇で死にそうだったので以前作ってあったロボット兵をジオラマ化してみました。何か侘しそうに一人でぽつんと佇んでおりましたので。背景の建物は古代、中世の城や寺院の遺跡をイメージしてスタイロフォームを切り出して製作しました。ええ、簡素です。朽ち果てた遺跡と寿命が尽きたロボット兵に草木が這い蔓が巻き付いてゆく栄枯盛衰、諸行無常がテーマです。兵どもが夢の跡というわけであります。

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引っ越しでボロボロに崩れないか心配です。既にぼろぼろですが。

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このブログを見た人は是非引っ越し手伝ってくださいね。業者に頼むので要りませんが。

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※△▼!

英国軍紳士 

 英軍巡行戦車クルセーダーMk.3を製作。クルセーダーとは『十字軍』を意味するらしい。WWⅡ北アフリカ戦線で活躍した車両である。同時期にカヴェナンターという巡行戦車も作られていたけど実用に堪えない代物だったので「俺達に任せろー」とばかりに戦場に投入された経緯があるようだ。「故障やら人数制限やら困難もあったけど私は元気です。」数々の問題点はあったものの結果的に得意の機動力を活かしてチュニジア戦まで奮闘したのである。六角形状に角張ったデザインの砲塔が印象的であり、これが被弾の衝撃を和らげてくれるのだという気がする。が、正面が断崖絶壁のように垂直でそういうわけでもないのかしらと思い直す、何かもやもやとした感じの残る変態的デザイン…いや、カクカクとしたテイストで英国軍っぽい凛々しさを漂わせる戦車である。


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kappa

 

 御無沙汰気味で候。前回は七月に更新だったのか。陽明門にかなりの製作エネルギーを費やして、なかなか次へと触手が伸びなかったのだ。あれは一筋縄ではいかない“鬼”であった。“鬼”を討ち取った私は其れが完成した途端に全くの抜け殻になったのだ。それから徐々に気力を取り戻し、また製作をやりだすとその妙味にふと気付かされた。模型製作は私の足りない何かを埋め合わせてくれるような代物であったのかもしれないと。

 今回製作したのは河童である。…そう、河童。福崎町観光協会が町おこしとして発売したプラモデルである。名前があるようで「ガジロウ」というらしい。一般的に河童は全体的に緑のイメージがあろうがこの河童は赤だ。それもどぎつい赤だ。ゆるキャラだがゆるくないね、むしろグロ…よりである。しかし、それが良い。
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 私の持つ河童のイメージは遠い昔、遥か彼方の銀河系で…………、幼児期に観たざわざわ森のがんこちゃんで登場した河童である。「カッパ64~」とか言ってハイテンションなおじさん声で登場したにも関わらず、見た目はキュートな姿の河童がムダに忘れられないのだ。ギャップ萌えした人達も少ない筈。 

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 さてさて、話は戻る。箱の裏面に部品の配置図があるだけで説明書は入ってない。まあ部品数も少ない。物語が書かれてある。二匹の河童が悪さをするので子供達から嫌われ無視されて、それに傷付いた河童兄弟が謝る為に民俗学者柳田國男先生をずっと待ち続けているという設定らしい。地上にいた兄のガタロウは頭の皿が干からびて仮死状態、弟のガジロウはぬくぬくと池の中、それぞれ帰りを待っているらしい。誰かこの河童兄弟に言ってやってくれ、柳田國男先生はもうこの世には居ないことを。そして、子供に謝るべきではなかろうかということを。

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はい、ドン。

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ギロリ…。

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グワッ…。

 手に持った二つの玉、頑張って集めたドラゴンボールでも鬼退治用の吉備団子でもない。尻子玉である。もしかしたら諸君にも有るかもしれない。いや、ない。肛門内にあるとされる架空の臓器である。河童は尻子玉が好物らしいので、万が一出くわした際には与えてやると吉。ないけど。

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 台座も付いていたが、川に棲む河童をイメージしてジオラマ仕立てにした。土台に壁用補修剤を盛り付けて青系や緑系で着色した後、テクスチュアジェルで表現した。白波の表現の仕方ってセンスが問われるね。

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 河童というのは元を手繰ると安倍晴明式神であるとか、間引きされて河辺に棄てられた子供の遺体であるとか、水害対策としての生け贄とされた者の姿であるとか多種多様な説があり、どれも興味深い。河童が水難事故を防ぐ為の警告的な存在だとすれば何か感心というか腑に落ちるような心持になるものだ。妖怪という存在、それは即ち自然への原始的な信仰、畏怖の形であったのだろうと私は思う。

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 何か荒んでて健康状態がよく無さそうな河童に見える。お世辞にも組みやすいプラモデルとは言い難いが独特なデザインや珍味という価値が十二分に発揮されている。福崎町観光協会シリーズ、他にもプラモデルがあるので其方も今度作ってみようかと思っている。それでは皆さん、さよなライオン。
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