陰気山羊はヒューマノイドの夢を見るか
ご機嫌いかがお過ごしでせうか。近頃私はプラモ模型から派生して粘土造型を素人ながら始めているのでそれを載せてみようと思うです。
数ヶ月前に作った『モアイ亜種像』。
芯はスタイロフォームでTwitterにも挙げましたが(何だこれ…)という地味な反応をおそらくいただきました。だいぶ大雑把な造りですね。それが味かもしれません。モアイっていいですよね。
今回作った『森の精霊、または神』
針金とアルミホイルが芯です。
最初の段階では角を鹿っぽくしようとしたけど、山羊に変更しました。山羊が好きなので。マーコールみたいな螺旋状の優雅な角を目指したけど挫折したので、もののけ姫のヤックル風の感じにこれまた変更しました。見方によっては不気味で陰気な顔付をしているかもしれません。私の心象が知らぬ間に投影されているやうな気も致します。
着色は95%油彩を使用し、地面も油彩でそれっぽく絵画風に見えるように仕立てました。
私め浅学の徒でありますが、山羊の獣人というと一昔前のキリスト教では異端の悪魔、バフォメットのネガティブなイメージがあります。
一方で古代ギリシアのサテュロスやパーン、古代ローマのファウヌスのようなどこか人間味のある森や自然界の精霊というイメージもありますね。
明確にこれだというモデルはなく、どこか遠い国の古代神話にでてくる森の神様、精霊という感じを想定して作りました。
プラモは既存の物から作り上げていく愉しみであるけれど、造型はゼロから作り上げてゆく異なる愉しみがあると素人ながら思います。
たぶん、これからも気の向くままにプラモや粘土でわけのわからん意味のないものを作ってゆくと思います。文明が滅びた時に誰かに発掘されるかもしれない“何か”であることを目指して。
お読みいただきありがとうございました。さようなら。